日本画家 斉藤和をもっと知ってもらおう画歴第2弾です。今回は、2001 年に放送されましたNHK金曜時代劇の中で使われた斉藤和の絵についてご紹介したいと思います。
たんぽぽプロジェクト企画室のたんぽぽです。日本画家 斉藤和の応援ブログです。
斉藤和のTwitterはこちら。 http://Twitter.com/saitoukazu
2001年(平成13年)11月30日から12月28日まで、NHKで放送されました『五辨の椿』(ごべんのつばき) という時代劇の中で使われた絵の制作と指導を依頼されました。
一つ目の斉藤和が描いた絵は、第三話復讐される男・竹中直人扮する浮世絵師が、国仲涼子扮する娘おしのを描くシーンです。
下の絵と部屋にちらばる絵を数点描きました。またこの浮世絵師のシーンでの絵の描き方の指導や仕事部屋の絵具道具などの考証なども行いました。
作中に使われた絵
二つ目の絵は、主人公の国仲涼子扮する娘・おしのがお尋ね者となって、街中で号外として配られるシーン(第三・四・五話)の人相書きを描きました。
第三話 おしの(国仲涼子)の人相書きの号外を配るシーン
三つ目の絵は、第四話でまた竹中直人扮する浮世絵師がおしのをモデルに描くシーン。
このシーンは浮世絵師役の竹中直人さんが絵を描くアップですが、この手は斉藤和の手です。実際京都太秦にある松竹撮影所に行き、沢山のスタッフさんやカメラマンさんに囲まれて絵を描き撮影しました。斉藤和はそんな体験は初めてで、カメラが近くまで寄ってきた時、緊張して手が震えたそうです^^貴重な体験です。
❀雑学メモ❀『五辨の椿』原作:山本周五郎 脚本:中島文博 演出:黛りんたろう
出演者〔国仲涼子/阿部寛/堺雅人/及川光博/竹中直人/秋吉久美子/奥田英二他〕
娘おしのの最愛の父・喜兵衛が死んだ。一方、母・おそのは他の男と戯れ、夫の死を悲しまないばかりか、この人は本当の父ではないから悲しむことはないと言い放った。おしのは自分に母の血が流れる嫌悪、そして実の子でない自分への父の愛情を思った時、罪を犯した母と母と一緒に父を苦しめた男たちに、罪を償わしてやると誓う。その後殺された男の傍らに一片の椿の花びらが落ちていた。。復讐劇が始まる。
おしの(国仲涼子)
『五辨の椿』は以前にも、映画やTV、舞台でも繰り返し演じられています。
映画*1964年*出演者〔岩下志麻/田村高廣/加藤剛/西村晃他〕
そうそうたる名優が並んでいます。特に主人公を演じている方の若かりしころ、演技力やその美しさは素晴らしかったとききますし、こちらも観てみたいです。映画の市原悦子さんや1981年のTVにはさんまさんの出演なども興味深いですね。
映画『五辨の椿』 岩下志麻さん
斉藤和はこの時代劇『五辨の椿』の中でエキストラでも出演しております^^着物を着て髪をちょんまげにしてもらい、呉服屋の若旦那になりました。主人公おしのが観劇しているシーンの斜め後ろで手をたたきながら映っております。また時々再放送していたりしていますので、機会がありましたら観て楽しんでください^^
楽しそうです^^
最後までお読みいただき、ありがとうございます。。
今日も素敵な一日となりますように。。。