たんぽぽプロジェクト企画室

日本画家 斉藤和の応援ブログです。斉藤和の絵について語ったり、最新情報・プレゼント企画をお知らせします。斉藤和の作品集『絵言葉』・オリジナルスマホケース・ポストカードのご購入、その他のお問合せはこちらまでお願いします。tampopo_pk@yahoo.co.jp

斉藤和の描く淡墨桜と渓仙桜

京都では24日に桜の開花宣言が出ました。街並みももうすぐ春爛漫です。待ち遠しいですね。今日は、斉藤和の桜巡りをしたいと思います🌸

 

 

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斉藤和のTwitterはこちら。 http://Twitter.com/saitoukazu

 

 



斉藤和が描く桜の絵はとても多く、これまでのブログでも何点かご紹介してきました。寺院の桜や、家々と共に生きる桜は、日本古来の美しさが醸し出されます。

桜は日本人の心に当たり前のような存在として、そして数々の想い出も桜と共に心に残っています。斉藤和の描く桜は、そんな心のひだに添い続けているように感じます。

 

 

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『里の花』

 

取材地は富山県。春の新芽で冴え冴えした緑の山。その麓の集落の桜たちは、その年月ずっとそこに住まう人々と共に暮らしてきたのでしょう。斉藤和の線の繊細さで描く家々、山の木々や桜で作られる奥行きから自然の雄大さが感じ取られます。その表現の色がとても美しく見ごたえある作品です。

 

 

 

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『花便り』

 

取材地は、京都市鳥居本

京都・久美浜の山中で育った斉藤和は、いつも山頂まで歩いていき、山々の向こうに見える景色を眺めて育ちました。そこから麓を見ていると冒険心のようなものを感じ、今でも高台からの風景に魅了されるそうです。この作品もその一つです。

またこの作品は、日常の夜の灯りがついた窓々の中の人々を、夜も美しさは変わらずひっそりと咲き見守る姿に、また違った桜の魅力が伝わるような気がします。

 

 

桜そのものをメインに描いている絵もあります。

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『桜』

 

京都右京区にある車折神社(くるまざきじんじゃ)にあります「渓仙桜」です。

金箔の高貴な色の中に淡い色で描かれた桜の花々が、目を引きます。

 

❀雑学メモ❀ 渓仙桜は、日本画家 冨田渓仙(とみた けいせん) が車折神社に献木したことでその名が付きました。三月下旬頃が見頃です。

 

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車折神社の「渓仙桜」

 

 

 

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淡墨桜

岐阜根尾谷の淡墨桜です。

 

この桜は、斉藤和が敬愛する日本画家 吉田善彦さんも描いていますが、斉藤和もいつか描いてみたいとずっと思っていました。

この作品は軸装しりっぱな姿になりました。少しは近づけたかな、、まだまだだ、という二つの想いから、またいつか必ず描きたいと言います。

 

❀雑学メモ❀ 根尾谷の淡墨桜は、国の天然記念物に指定され、また日本三大桜の一つと言われています。樹齢はなんと1500余年、高さは17mほどある大木で、継体天皇がお手植えされたとか。。綺麗な花びらが散り際に淡い墨色になることからこの名が付けられたそうです。

根尾谷の「薄墨桜」

 

 

 

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『花の道』

取材地は、京都右京区広隆寺

桜は満開がすぎ、散っていく桜の花びらの爽快さと神秘的な感じがします。

 

 

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『花宴』
取材地は名古屋。

斉藤和が描く桜の絵でめずらしい色目の表現で、素敵です。軸装になりました。夜桜がとても美しい場所だそうです。

 

 

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『花のそばに』

 

取材地は京都右京区大覚寺。斉藤和のよく訪れる大好きな場所。竹と桜が共存し、桜が花開いた時一層竹の緑も冴え、春の二重奏を奏でます。

 

 

 

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『花の道』


桂川沿いの嵐山に続く道に、バス停留所があります。バス停は今は使われていませんが、標識やベンチがその昔の風情のままあり続けています。桜の咲いたお天気のいい日、ご老人がベンチに座りのんびりと過ごしたり、この場所だけゆっくりとした時間が流れているような所です。

 

 

斉藤和の描くひと足早い桜たち、いかがでしたか。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。。

 

 

 

今日も素敵な一日になりますように。。。