たんぽぽプロジェクト企画室

日本画家 斉藤和の応援ブログです。斉藤和の絵について語ったり、最新情報・プレゼント企画をお知らせします。斉藤和の作品集『絵言葉』・オリジナルスマホケース・ポストカードのご購入、その他のお問合せはこちらまでお願いします。tampopo_pk@yahoo.co.jp

斉藤和が描く秋と 絵の動画をお届け

前回ブログで報告しましたオーストラリアのモナッシュ大学院生が、斉藤和の日本画を動画にして大学で発表した画像が届きました!また、斉藤和の描く秋をお届けします。

 

前回ブログ

tampopoproject.hatenablog.com

 

 

たんぽぽプロジェクト企画室のたんぽぽです。日本画家 斉藤和の応援ブログです。

斉藤和のTwitterはこちら  http://Twitter.com/saitoukazu

 

 

 

オーストラリアのモナッシュ大学(MONASH  University)のデザイン科の大学院生、ベリンダ チャン(Belinda Chan)さんが、卒業制作で斉藤和の日本画モーショングラフィックス化して発表しました。

大きな大きな画面で、斉藤和の日本画数点が動き出します。

題名『マインド ユア マインド』

 

ベリンダ チャン(Belinda Chan)さんと、斉藤和『花の袂に』

 

11月17日から30日、モナッシュ大学の図書館を使って上映し、沢山の人が観覧され好評を得たそうです。

 

モナッシュ大学内図書館

 

その動画がYouTubeで見ることが出来ます。

魅力的に仕上がっているので、是非是非ご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=PDKrmcwExug

 

 

 

そして前回ブログでもう一つ報告していたコラボ、アメリカのEverest Pipkinさんが作ったボードゲーム World Ending Game 』。

PDF版が9月15日に販売が開始されましたが、印刷版が11月に発売され、そのゲーム本が届きました。

 

見た目は、本です。

 

まず、本をめくっていくとゲームの遊び方やルール説明などが書かれています。

 

分かる範囲のざっくりな説明になりますが、20数点の色んなタイプの絵が載っていて、どの絵を使うか決めます。決めた絵が物語の最後のシーンになるように、物語を参加者で作っていきます。誰が監督、演者、製作者などになるかを決めていき、ルールに沿いながら協力して制作していくゲームのようです。

 

 

その一つの絵に採用されたのが、斉藤和の絵『旅の空』。

 

 

この絵を選んだら、この絵が物語の最後のシーンになるように、空想を広げていき物語を作っていきます。

連想ゲームのようでもあり、誰とやるかによって物語は全然違ったものになるし、映像に残してもいいし、単純なものから本格的なものまで遊び方は無限にある感じがします。こんなゲームがあるのかという驚きと、新鮮な気持ちです。

色んな年齢の方が一緒に遊べるのもいいですね。

 

斉藤和の『旅の空』が、どこかの国の人々の空想で物語がどのように造られていくのか、、誰かの心のどこかに残っていってくれるかも、、と考えるとワクワクします。

 

このゲームのホームページはこちらになります。

https://everestpipkin.itch.io/world-ending-game

 

 

 

 

12月に入って、京都は一気に秋から冬の空気に変わってきました。

冷たい風にきゅっと身体も気持ちも引き締まりますが、山々を見ると紅葉黄葉緑葉に彩られ秋の風情がもう少し楽しめそうです。

 

斉藤和の秋らしい日本画を数点ご紹介します。

 

『風立つ』

『風立つ』

 

『風立つ』二点の取材地は、京都北嵯峨。

野焼きを描きたくて見つけた風景です。秋を表現することと、白い煙を引き立たせることを考えて、朱色を選んだそうです。

山の遠く向こうに見える煙、畑で焼いている匂いも感じられそうな煙の表現の違いも見ていて面白い作品です。

 

最近では、野焼きも少なくなってきました。

窓から煙が入ってきたらあまりいい気持ちがしませんが、なぜか車を走らせて野焼きの煙を見つけると、ノスタルジックな気分になったり、一秒たりとも同じ形を保たず消えていく無形状の美しさに車を停めて見入ってしまいます。

 

 

『月のつつまれし』

 

紅葉を描いているのですが、一面の紅葉の形の中には色をいっさい使わず、周りに色を入れていっています。そう表現することで、月の光が降り注ぐように描かれています。

この作品は、東広島にあります医王山「薬王寺」の玄関に納められております。

182㎝×364㎝というかなりの大きさで、迫力満点です。秋から春が来るまで観覧することが出来ます。

 

医王山「薬王寺」については、ブログ『斉藤和の点描で描く障壁画とアトリエ』に書いています。

tampopoproject.hatenablog.com

 

 

 

『秋静か』

取材地は京都西京区苔寺奥の西芳寺川(さいほうじかわ)という谷川沿い。

秋が始まろうとする頃、水や木々、草などからのしっとりとした水蒸気に神秘性を感じ、斉藤和は描いたと言います。

 


『金時』

秋と言えば、のサツマイモを描いていますが、その奥には金箔に隠されてサツマイモの蔓が盛り上がるように仕込まれています。蔓が大好きな斉藤和ならではの作品です。

 

 

秋の風景の一瞬の美しさ、赤、黄色、黄土色、緑、、、もう少しもう少し、と思っていると寒さが増して一気に冬仕様に変わってしまいます。自然の創り上げる贈り物のような数週間。今年の秋も美しいです。。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。。

 

 

今日も素敵な一日となりますように!