たんぽぽプロジェクト企画室

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斉藤和の原点ー『ぽぷり』新聞と挿絵ー

『四神図』ポストカードプレゼントに沢山のご応募ありがとうございました。ご当選の方には今日発送させて頂きました。どうぞ額に入れて飾ったり大切な人にお手紙を送ったり、楽しんで頂けましたら嬉しいです^^

今日は、若かりし日の斉藤和の描く"挿絵”のお話です。

 

 

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斉藤和を知ってもらおう画歴シリーズ第5弾です。

斉藤和が絵描きとして一本立ちはまだ出来てない頃です。平成になって初めの頃、、

大阪市東淀川区に地方紙『ぽぷり』という新聞が月に一回発行されていました。当時で6万5千部ほど配られていました。

 

『ぽぷり』にご縁があり、話している中で挿絵を描いてもらえないかとなって、4年間ほど毎月描いていました。

 

『ぽぷり』の中の牧川史郎さんの書くエッセイの挿絵です。

斉藤和の初めての挿絵のお仕事で、日本画とはまた違った、物語に沿ってイメージして描く絵は、毎月一生懸命楽しんで描いていました。誌面では白黒ですが、原画には色をいれて制作します。鉛筆にボールペン、色鉛筆や岩絵の具などを使い表現の幅を広げ、白黒になった時に深みを出したかったそうです。

 

 

4年間ほど描いていたのでかなりの数になります。その中から、数点原画をご紹介したいと思います。


 



『ぽぷり』は、昭和58年から発行され、大阪市東淀川区に6万5千部ほど何十年と無料で配布されていた地方紙です。

その斉藤和の挿絵が載っていた当時、12ページの誌面でした。

その誌面には、地域で暮らす注目したい方を「今月の人」としてご紹介したり、地域のお店や活動などの色んなお知らせやサークル紹介、読者参加のお便りコーナーにイラストコーナー、、読み物も充実しており、エッセイ、小説、童話に、文学や映画や本や釣りや自然についてのコーナーあり、俳句に星占い、そして挿絵に切り絵にイラスト四コマ漫画あり、大学生の生の情報発信や地域の動物病院からのペットの情報や、お店やぽぷりからのプレゼント、広告など、、etc。

時代によって違いはありますが、地域や生活に密着した情報と文芸の情報が満載で、本当に読み応えのあるあたたかい新聞でした。

 

『ぽぷり』を通してお友達になってサークルが作られたり、誌面のリサイクルコーナーが発展して、リサイクルショップの店舗が出来たりしました。(お笑いの’’かまいたち’’の濱家さんが子供の頃から住まれてて、最近TVで、よく行ってた東淀川のスーパーイズミヤが閉店するからお別れする、というような企画が流れて好評を得ていましたが、ほんとにその何軒か隣の店舗で、リサイクルショップをやっていました)

 

その『ぽぷり』を立ち上げたのが、ぽぷり新聞社の編集発行人の吉崎愛子さんというおかたです。地域のお店に、誌面のチラシ掲載の営業をされて、月一回6万5千部無料で配布するという快挙を実現されていました。記事の制作編集校正、印刷所との交渉、営業、集金、、etc、etc。それはもうパワフルで、やるべき事やりたい事の意志が強い素敵な女性。

 

そしていつの日か時代と共に、誌面からWEBへと移り変わりました。

吉崎さんが作った地方紙『ぽぷり』は、昭和から平成にかけて何十年も発行され続けました。

『ぽぷり』は地域の情報源として活躍したのはいうまでもありませんが、確実にその当時の東淀川区の活性化に貢献し、そして人と人を結び、たくさんの誰かの心の支えであったことだろうと思っています。

人のために尽くされてきた吉崎愛子さん、今年2月に旅立たれました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

 



 

斉藤和の原点ともいえる頃の挿絵の原画の数々を久しぶりに広げて見まして、また別の媒体でも描かせてもらっている挿絵も見つかって(またご紹介させてもらいますね)、本当に素敵すぎて寝かせておくのはもったいないな、沢山の人に見てもらいたいな、という気持ちがふつふつと湧いてきました。

いつの日かちょっと変わった作品展をしたいです。『ぽぷり』新聞も一緒に。

ー『斉藤和の挿絵展』ー

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。。

 

 

 

今日も素敵な一日となりますように!