ポルトガル在住の方とのご縁から、斉藤和が挿画をした絵本が新春発売予定です!!
そして斉藤和お年賀プレゼント、スケッチ&直筆干支短冊のお知らせです^^
_たんぽぽプロジェクト企画室のたんぽぽです。日本画家 斉藤和の応援ブログです_ 斉藤 和のTwitterはこちら http://Twitter.com/saitoukazu
斉藤和が最近SNSで、いつもの画風と少し違った作品をあげていましたが、『こういう絵でいっぱいの絵本があったらいいな』というコメントを頂いていました。
ありがとうございます!
絵本です!!
始まりはポルトガル在住のベルナルド・サンタナさんが、2019 年に日本に住む友人からもらった不思議なメッセージからでした。
プロローグから少し抜粋して。。(仮)
『。。「巡礼をすることになっている君の友達(アミーゴ)がいるだろう? 連絡をとってくれないかい? その者は巡礼の旅をするために日本に来る予定なんだよ。祈りを必要としている人たちの願いをたずさえてね」お坊さんはそう言われたそうです。』
『。。44 日間の巡礼。1200 キロちょっとの旅へ。四国の 88 か所の美しいお寺を訪ねました。ここでお話しすることは、実際に起きた事実に基づいて書いたものです。
ほんとうですよ、信じてくださいね。』
❀メモ❀ ベルナルド・サンタナさん・・作家、詩人、司会者、翻訳・言語学博士。
日本とのつながりは空手からはじまり、日本の文化、国、東洋哲学への関心があり、巡礼者であり禅宗を学び続けている。サンフランシスコ、ファティマ、サンティアゴ、そして四国と合わせて5000キロ巡礼を歩いて旅をする。愛する妻と二人の娘の父親。
友人からのメッセージを聞いたベルナルド・サンタナさんは、なぜか不思議な使命感を感じて、巡礼の旅をするためにクラウドファンディングを行い、四国へと向かいました。140人を超える人から祈りを託され、彼らの願い事を胸に祈りながら歩きました。
四国巡礼の旅から帰ってきて、その旅で感じた事を絵本にしたいというサンタナさんの想いを受け、そして斉藤和も四国の方に助けられた事や昔からご縁があり、少しでも四国の方々にご恩返しが出来るかもしれない、、という想いが重なり、挿画を描くこととなりました。
*雑学メモ❀ 四国巡礼..古来、四国は修行の場であり、弘法大師・空海が八十八ヶ所の寺院などを選び四国八十八ヶ所霊場を開創されたと伝えられています。
少しだけ絵本のあらすじと斉藤和の挿画をご紹介します。
絵本の題名は『大きなパパくまさん』(仮)
これは『ポルトガル語』の表紙です。
(あらすじ簡略)
主人公は 大きなくまさんです。
ある日、大きなぱぱくまさんに招待状が届き、祈りが必要な人のために四国巡礼の旅が始まります。
大きいぱぱくまさんは空海が歩いた道を、鶴と共に歩きながら、トカゲくんやちょうちょさんや小鳥さんやカモシカさんや鯉さんなどに出会ったり夢の中に現れたり、助けられたり、そして生きていくための大切ないろんな事を教えてくれます。
(あらすじ)
ぱぱくまさんは歩いて歩いて歩いて、沢山感謝して、祈りが必要な人たちのためにまた歩き続けます。
斉藤和の絵は出来上がりました。
京都市動物園の熊や祇園の円山公園の池で休んでいた大きな鳥、四国徳島の鳴門の渦潮、巡礼第2番札所「極楽寺(ごくらくじ)」の長命杉や色々な場所にスケッチに行き、イメージを膨らませました。
四国巡礼第2番札所「極楽寺(ごくらくじ)」の弘法大師がお手植えした長命杉を描いた挿画ですが、スケッチから段々と出来上がっていく様子を見てもらいましょう。
極楽寺の長命杉は、木肌が龍のうろこの様で、龍が天に昇っていくように見えます。
長い年月の風雪を乗り越えてきた生命力を感じ取れ、長命を保ち天寿を全うすることができるという信仰が伝えられ「長命杉」と呼ばれるようになったそうです。現在では、大木に紅白の紐が結ばれており、その紐を握ることで霊気を受けることができます。
斉藤和は、色々な角度からスケッチをしました。最近住み着きだした猿たちに見守られながらのスケッチでした。
スケッチをもとに下絵を描き、本紙に鉛筆で描き写し墨入れがされていきます。
木肌を丁寧に描きこまれた木の前には、ぱぱくまさんが巡礼の笠をかぶり大木を大きく見上げます。その後、生い茂った葉っぱを墨で描き込んでいきます。
本紙の和紙全体をもみこむことによって、柔らかい空気感を出していきます。
それから岩絵具で下地に紫などの色を塗り重ねていったあと、パネルに張り和紙を伸ばし、色付けをしていきます。最後に見せたい部分に墨線を入れ仕上げていきます。
なかなか普段、途中経過はお見せする機会がないので、簡単にでしたがお楽しみ頂けたら嬉しいです。
斉藤和といえば、のお月さまの青い挿画もあります。
絵本の最後のページです。四国第88番札所、八十八か所結願(けちがん)の霊場の「大窪寺(おおくぼじ)」が描かれました。
全部で表紙も含めて20枚の挿画が描かれています。
ベルナルド・サンタナさんが旅に出るとき、二人の娘と、愛する妻のお腹には赤ちゃんがいました。奥様と一緒に悩み考えた結果、行こうと決めたそうです。
斉藤和は、ベルナルド・サンタナさんの心の中にはいつも家族5人は一緒だと思い、絵本の旅の中では、、と毎ページ5つの生き物や色をこっそりと描いています。。是非探してみて下さい^^
絵本をご購入頂いたら、よかったらそんな楽しみ方もしてみて下さい。
現在、世界9か国(英語・ポルトガル語・イタリア語・フランス語・日本語・スペイン語・ドイツ語・ヘブライ語・アラビア語)で翻訳されての販売になります。
日本語翻訳は、絵本が子供の頃から大好きな黒田さかえさんです。
❀メモ❀黒田さかえさん・・・翻訳者 会議同時通訳/ スポーツ通訳 代替医療Gクリニック院長 セラピスト 東京で最も古い保育園など4カ所の理事 1989年より基金を立ち上げ弱い立場の人をサポート。持続する農業ヤマカワプログラム東京office代表。
ベルナルド・サンタナさんの想いはもちろんですが、海外の人にこの絵本を通して、四国巡礼のこと、歴史、日本人の持つ心、日本画の持つ表現、などなど沢山の素晴らしさが広く伝わったらこんな嬉しいことはありません。。
そして、斉藤和の絵で沢山の方が、ふふふ、、と癒されてほしいです。
絵本「大きなぱぱくまさん」は、英語・ポルトガル語・イタリア語・フランス語ではもう販売されておりますが、日本語訳の絵本は新春発売予定です。
今現在ではアマゾンでの販売となります。
発売日が決まりましたら、また斉藤和SNSやこのブログでご報告させて頂きます。
優しい想いがたくさん詰まった物語と斉藤和挿画の絵本を是非、楽しんで頂きたいです。。
斉藤和年末スケッチ・直筆龍の干支短冊プレゼントのお知らせです!
例年、年末にお年賀プレゼントの募集をさせて頂いておりましたが、今年は新春初めに変更させてもらいました<m(__)m>
来年は、辰年。。目に見えない唯一の干支です。
斉藤和のスケッチプレゼントは、絵本で描いた、龍が昇っているように見える長命杉でのスケッチを予定しております。
また、斉藤和の直筆干支の短冊プレゼントですが、下絵が出来ました。
太陽にむかう龍です。おめでたい太陽の赤色や龍の色が今から入ります。
応募方法など詳しくは来年初ブログでお知らせしますので、どうぞ沢山のご応募お待ちしております!!
今年一年、斉藤和の絵をいとしんで頂き、本当にありがとうございました。。
斉藤和は来年も、描きたいものやりたいことが沢山沢山積もっております。
たんぽぽプロジェクト企画室ブログも、読んでいただきありがとうございました!
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。。
斉藤和の縁起の良い絵で今年も締めようと思います。。
『龍図』
『いちふじにたかさんなすび』
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
来年も素敵な一年となりますように!!